パーマ失敗したときの対処法と3つの注意点⁉パーマ失敗にならないために⁉

気分を一転したい思いでパーマをかけてもダメージが露骨に出てしまい、広がってしまい扱いが大変になった…かえっておさまりがわるくなってしまったと、自分ではなんともならなくなった経験がある方も少なくはないでしょうか。そんなパーマ失敗になってしまった方へ少しでも参考になればと思います。

目次

パーマ失敗した時の注意したい3つの注意点

パーマをかけなおすことは危険⁉

ここでいうかけ直しとは目に見えてダメージがわかる場合(ジリジリ・ゴワゴワした質感や手触り悪い状態)です。ダメージが表面化しているということは、そもそも髪の体力自体がない状態なのでかけ直しはさらにリスクがあります。特に根本付近までしっかりとダメージが確認できる場合は、パーマをかけなおすだけの選択はいい結果になりにくいのでお勧めはできません。カールが弱くかけなおすあるいは、左右バランスを揃えるために再度かけるといったケースもありますが、パーマをかける以上薬剤を使用しますので髪への負担はしっかりかかるため注意が必要です。

闇雲に梳くカットの修正

パーマをかけた部分傷んだ部分を綺麗にカットで取り切れて、ヘアスタイルのバランスをとれればいいのですが、中途半端に残ってしまったりトラブル部分だけを梳いて誤魔化したりすると、かえって状態が悪化しより広がったヘアスタイルになってしまいます。RED.NOSEに見えたパーマ失敗の多くのゲストさんにもパーマ失敗部分を大量に梳かれ、スカスカというケースが本当に多くみられます。恐らくですが、ダメージ部分や広がる部分をなんとか緩和しようとしたのでしょうが、スタイルの再現性が余計に上手くいかなくなるケースもあります。毛先がスカスカでもカットして修正できるくらいの余裕があればいいのですが、ボブやショートとなると深刻な問題になってきますよね…パーマでの失敗も大変なことですが、カットがめちゃくちゃだと元の状態に戻すのには時間がかかります。ロングの方で元の状態に戻すまでに約二年くらいかかったり…仕上がったパーマの様子がなんかおかしいな…いつもと違うような気がすると感じ、梳くことに頼らないことです。担当者さんから軽くしますね⁉と提案されても注意が必要です⁉

ケア剤の沼

パーマ失敗という状況にあってしまうと、ケア剤に目を向けがちです。そしてかなりの期待をもってしまう…また、サロンでも高価な商品をすすめられるケースも多く耳にします。確かにケア剤の使う原料自体が高めのものもありますが、根本的にそれらを使ったからと言ってダメージが表面化している状態が解決することはありません。ケアはあくまで保護の域と自分は考えており、使い続けたからといってハイダメージを根本から改善することは期待できないと思うのでケア剤はほどほどにしておきたいものです。

パーマ失敗への対応策

上記のようになってしまった原因が必ずあるはずなので、ゲストさんからの情報を収集しつつ、髪を見て触りダメージを予想想像します。それに対しどのように対応するべきか?何が必要なのかを決めていきます。また、一人一人髪の状態等が違いますので、方法も違ってきます。

全体にふんわりさせ毛流れのあるスタイルを希望していたそうです。ただ、仕上がった状態を見て明日からどうしよう…とネガティブな気持ちになってしまったそうです…

色々お話を聞いていくと定期的なカラーリングをされてましたので髪の余力もそれなりに削られています。髪質もある程度しっかりした方なので恐らく薬剤もロッド(巻く道具)も強くいかれたのかなと推測できます。

パーマを落とせば元の状態には戻らないと判断し、薬剤で再度反応させてから、アイロンでデコボコを整えるようにラウンド気味でアイロン操作を行いました。もちろんダメージ対策として前・中・後と処理を施します。

表面のザラつきも取れ抜け感のある軽やかな雰囲気になりました。仕上げはドライヤーで乾かしワックスで仕上げてます。

こちらのゲストさんもふんわりを希望していたそうですがウェーブ感が強く、自分では扱えきれない状態になってしまい、毎日縛るしかなかったそうです…

他と比べ毛先はダメージがひどかったのかスキが過剰に入っているのがわかります。

パーマをかける髪の状態がある程度ダメージしています。黒染していると明るさだけでのダメージ判断は難しくなるのですが、基本髪の明るさ=ダメージレベルが大方予想できます。ゲストさんはアンダー13~14LVでしたので、ブリーチ一歩手前くらいの負担はかかっています。

ゲストさん的に今回のことでパーマは大変⁉というネガティブイメージがついてしまっているため、パーマをかける前の状態に落ち着きたいとの要望です。ちなみにロングスタイルももう少し楽しみたいとのこと。とわゆえベースとなる髪の余力を考るとギリギリな感じもあり毛先10センチほどはカットすればなんとかそのほかは長さを温存できるとテストを行い思ったので修正しました。

修正が上手くはまったとしても永遠ではなく時間とともに劣化していきますので、今後は少しずつでもカットしつつ状態をキープしていくことになりました。

大き目で毛先に動きをつけたくてデジタルパーマをかけたそうですが…ボわっと広がってしまい自分では再現できず(涙)ゲストさんが不器用とかではなく担当した美容師がやっても恐らく上手くまとめることは難しいと個人的には思いました。

カラーリングは毎回フルカラーと毎日のようにコテでセットしているとのこと。なかなかのダメージが蓄積されております。薬剤でのダメージだけであればまだしも、今回のデジタルパーマや毎日セットするときに使うアイロンによる熱ダメージはなかなかたちが悪いものです。過度な熱損傷は髪内部のたんぱく質が炭化してしまい修正するにもお薬の作用が上手くいかなくなり結果、ダメージが加担されるだけになってしまう…そうなってしまうとカットするしかなくなるから本当に深刻。。。テストして薬剤反応を確認し、ある程度の勝算が見込めたので修正しました。

毛先の劣化が過度な部分は毛羽立ちが少しありますが、ドライヤーで乾かすだけでおさまるようにはなりました。

サイドから見た嫌な厚みもなんとかなりました。ダメージ部分(内外部)には類似物で補強し保護しました。硬さのあった質質感も少し柔らかく感じるようにもなりました。

担当美容師さんにパーマをすすめられチャレンジしてみたものの、どうにもこうにもならなくなってしまったとのこと…

通常のコールドパーマ。ゲストさんは髪質が細いタイプで、ケミカルダメージを受けやすいと予想できます。細めの髪質は、パーマがかかりにくいということを考慮して細めのロットを選択。本数も多くし、髪のダメージはさほど感じなかったためか薬剤も少し攻めでいったのだろうと勝手ながら予想できます。

髪の余力がある程度残っていると判断できたため、現状の収まりを良くなるように修正をしていきました。ただ、そのまま修正してしまうとペタンこになりそうだったので、パーマ部分は修正しながら毛先にパーマをリベンジすることにしました。

指通りも良好になりリベンジヘアスタイルになりました。

イメージするパーマにするために

上記のダメージが表面化してしまったあるいは、再現性が難しい状態になったパーマ失敗例には共通点があります。パーマをかけるにあたり髪の状態の見極めが上手くいかなかったことです。このスタート部分にずれがあるため、使う薬剤の選定や濃度バランス、ロット選定などが工程を進むにつれさらにズレてしまい結果、イメージしていた雰囲気にはいかなかったのだと思います。現状のダメージ把握やその方ひとりひとりの髪の特徴や髪質も含めたカウンセリングや診断が本当に大事だと思うし、その部分をきちんと把握したうえでデザインになると考えてます。薬剤反応は目に見えているわけではないからこそ、カウンセリングは慎重にしていきたい。そして、相談でき信頼のできる担当者さんにお願いしましょう!

最後に…

パーマをかけた際に、明らかにいつもと様子がおかしいい…自分でスタイルを再現するにはとても困難…という状況になってしまったときは、まずは落ち着いてください。そしてきちんと対応してくれそうなところを探し一度相談してみてください!きっとなんだかしかの解決策が見つかるはずです。このような悲しい状況に本来なってはいけませんが、RED.NOSEでも相談を受けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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ご連絡お待ちしております☆

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