せっかくパーマをかけたのにおさまりが悪い…思っている以上にボリュームが出てしまっている…などなど。。。イメージとは違う仕上がりになってしまい困ってしまった経験もしくは、現在リアルに困っている方向けに今回お伝えできたらと思います。
パーマをかけてボリュームが出過ぎてしまうというのには、ゲストさん達が上手く扱えないということも一つ考えられますが、原因はそれだけではないと思います。担当者さんにお手入れや再現性をレクチャーされてもボリュームがあって広がる…塊にみえる…など何かしっくりこないとなれば他に問題があると考えれます。自分なりに大きく分けて三つの原因が考えられたので、参考までにしていただけたらと思います。
ロット選定のミスマッチ
パーマをかけるときに使うロットという髪に巻きつけるやつ!これには太さが色々とあってそれによってカールの度合いが変わってきます。髪の長さにもよりますが、細ければカールの数が多くなり太ければカールの数は少なくなるので、狙うヘアデザインや髪の長さによってそのロットの太さを変えていくんです。なので、広がりや収まりが気になるのであればこのロット選定が細かったといったズレがあったのではないかとも考えられます。
薬剤選定ミスマッチ
次にパーマに使う薬剤です。パーマに使用するお薬の強さがミスマッチであることが考えられます。薬剤のパワー(還元濃度・アルカリ度数・PH)など…大きく分け三つで薬剤のパワーが決まります。施術者がこの薬剤パワーの把握がきちんとできているのか?が重要ポイントでもあります。薬剤を使用するにあたり、これらがどれくらいのスペックなのか?例えば把握商品を提供するメーカーがS(ソフト)N(ノーマル)H(ハード)と提示したものを鵜呑みにしたまま使用する。長年使い慣れたものであればそれらの感覚もないがしろにはできない部分ももちろんありますが、現在と次回ご来店いただく時では髪のコンディションが変わると思うんです。ちょっとした事なのかもしれないけど、計算が少しずつ狂へば期待する結果には至らないことも十分に考えられます。また還元剤にも種類があり、それぞれに特性があるのでこのあたりも考慮して髪の質コンディションに合わせた選定が必要になります。
髪質やコンディションの見極めが重要
素材である髪の見極めを担当者さんがきちんと出来ているのか⁈が重要で、ここにズレが生じると選択する薬剤も大きく変わってくるし、ロッド選定にも影響が出てきます。そう!このカウンセリングが最も重要ということです。カラーやパーマ履歴から予想される髪ダメージはもちろんのこと、出産や年齢とともに髪質が変わる経年劣化(エイジング毛)によっても複雑になってきます。これら複合的な問題を施術前に把握する必要があると考えます。もともと捻じれがある髪の状態にパーマをかけたとして、捻じれプラスパーマのカールになるわけなので膨らみを助長する結果になったり、せっかくかけたパーマのカールも埋もれ、デザイン自体にも影響が出てくることも十分に考えられます。髪質や現状の髪のコンディションをできるだけ細かく分析することが、パーマ失敗を避けるポイントになると考えてます。
最後に…
パーマをかけたけど広がってしまう場合の多くが、ゲストの方のお手入れが原因というよりも、パーマのかけ方に問題があることが多いと思います。もしこういった状況に至ってしまった場合を修正するには、もう一度薬剤等を使用し施術することで形状が整います。(ハイダメージ毛の場合は施術できないこともある)なのでパーマの広がりをご自身でなんとかしようとするのは難しいです。そして今回ご紹介しましたのはあくまで一つの事例にすぎませんし、必ずどれかに当てはまるとも限らない、複合的な原因が絡んでいたりする場合が十分に考えられます。
髪のコンディションをきちんと把握してくれる美容室もしくは、パーマ失敗等の実例・経験がある美容師さんに一度ご相談することをお勧めします。
パーマ失敗でSOSの方向けに、RED.NOSEではカウンセリングだけでもご来店できますので、お気軽にご相談ください。
お待ちしております‼
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